- 投稿 2021/09/06
- 証し
3月に洗礼を受けた。
4月、買ったばかりの新車で仕事中だった。
書類を受け取って車を出す前、シートベルトをもう一度きちんと直した。
そして交差点に
さしかかった時、信号無視のスピードを出したままの車に激突された。
車は横転し、
窓ガラスは割れ、エアーバックに挟まれた私はまだ意識があった。
聖書と讃美歌のCDを洗礼のあと姉からもらっていたので、CDをかけていた。
あなたでもわかる讃美歌から入ろうか、とくれた曲
アメイジンググレイスが割れた窓から結構な音量で事故現場に
響き渡るなか、私はたくさんの人の手を借りて救出された。
職業柄、宗教を表に出すことはご法度だが
奇しくもカミングアウトとなった。
どーん、という音で
患者さん宅を訪問中だった知人が、事故だという声で
職業柄、救命処置が必要だろうと外に飛び出て
横転している車の運転席の主の顔が私であることに気づき、
死んだ、と思って、こちらが倒れそうになった、と後日教えてくれた。
前日までの代車なら、
その数日前までの自分の古い車なら、
窓ガラスの破片で傷を負っただろうが、
ダイヤモンド状に割れる仕組みの新車は
口の中にもその破片がたくさん入ってしまったが
どこも無傷。
エアーバックも前の車にはなかったので
奇跡だった。
英語のアメージンググレースが響きわたる中、
頑張れ、死ぬな、とたくさんの人がワンチームになって
助けてくれたというが、
もうその時は意識がなかった。
意識不明の重体
病院に呼び出された子供も親も、
こういうことで結局死ぬんだ、と絶望に陥ったと聞いた。
検査をすべて終わるころ意識が戻り
結局無傷で翌日職場に復帰。
車は無残にもぼろくず状態。
だが結果、新車を二台購入したありがたいお客様になり、
死んだと思って生きているんだから、
しばらくいなくてもやれるでしょう、と
姉の提案により、休暇をもらい姉の招待で外国へ行った。
子供たちも本気で休んできて、と親と共に送り出してくれたが、
ちょうど台風シーズン。
台風が4個も次々と上陸するという無理な状況の中
私の予約便、一便だけが急遽飛ぶことになり、
信じられないが、実現した。
そして海外で初めてクリスチャンの方々とシェアするという体験をした。
脳の意識の大変換というのか・・・
不思議なことに
本当に、それから起こったことも
今日までも、
振り返っても、今思い出してみても
やはり、ビフォーアフターで、
洗礼前と後の人生はまるで違う世界になっていった。
自分であって自分ではない
生きていてこの世にリアルで住んでいるような感覚が時になく
目を閉じ祈ると
「聖書の世界」
に自分がシフトしている感覚を、二重生活をしているような
不思議な世界を味わい続けて、あっというまに20年がたった。